暑い季節は冷房が欠かせませんよね。熱中症対策のためにも、冷房は生活に必要不可欠なものです。
しかし、冷房環境に長時間いると体が冷えるため、足のむくみや頭痛の原因になります。
実はアロマの香りに、体感温度を下げる効果があることをご存知ですか?
生活の中に少しの工夫を加えて、快適な環境づくりを始めましょう。
アロマを使った、クールダウンの方法を5つご紹介します。
<目次>
1. アロマを使う前に知っておきたいこと
・エッセンシャルオイル
・ブレンドオイル
2. クールダウンにおすすめのアロマの香り3選
・ペパーミント
・ユーカリ
・グレープフルーツ
3. <その1> 冷房や扇風機にひと工夫!アロマの風で心地よい空間づくり
4. <その2>爽やかな香りでスッキリ!アロマを使った冷却湿布
5. <その3>体をクールダウンさせよう!ひんやりアロマジェル
6. <その4>アロマバスで全身メンテナンス
7. <その5>部屋中に香りが広がる、アロマルームスプレー
8. エッセンシャルオイルを使用する際の注意事項
9. まとめ 〜アロマの香りで、快適な夏を過ごしましょう〜
1.アロマを使う前に知っておきたいこと
2種類のアロマオイルについてご説明します。
①エッセエッセンシャルオイル
エッセンシャルオイルは、精油とも言われ、植物から抽出されたアロマの原液です。
刺激が強いので肌に直接使用することはできません。
また、エッセンシャルオイルは価格の幅が広く、香りによって大きく違います。(約1,000円〜10,000円)
②ブレンドオイル
ブレンドオイルは、数種類のエッセンシャルオイルがブレンドされたもの、エッセンシャルオイルを希釈したもの、用途もそれぞれ違います。
安価な価格のもの(500円以下)は、化学物質などがブレンドされている可能性があります。購入される場合は、成分と用途をしっかり確認されることをお勧めします。
2. クールダウンにおすすめのアロマの香り3選
ペパーミント
香りが神経に直接作用することで、香りを嗅ぐだけで体感温度を4度も下げる効果があります。
また、不快感を軽減する効果もあるので夏にいちばんおすすめのアロマです。
(参照:日本色彩学会誌 第34巻 第4号「香りが感覚・使用感に及ぼす影響」 庄司 健)
ユーカリ
消毒・殺菌作用のあるアロマです。
夏の時期に増える虫刺されでお悩みの方にもおすすめです。
また、スッキリとした爽やかな香りが夏の季節に好まれます。
グレープフルーツ
グレープフルーツのアロマには、リフレッシュ効果があります。
香りの効果により、夏の不快感を解消します。
3.<その1> 冷房や扇風機にひと工夫!アロマの風で心地よい空間づくり
いつも使っている扇風機や冷房器具に、エッセンシャルオイルの香りが染み込んだリボンなどを結びます。
風とともに、爽やかな香りが部屋中に広がります。
<必要なもの>
・エッセンシャルオイル(1〜2滴)
・リボンなどの布
<ポイントと注意点>
・リボンが長すぎると、器具に絡まることがあります。ご使用に器具に程よい長さに調節をしましょう。
・最近では、香り機能が備わった冷房器具もあります。これから購入予定の方は、機能が備わった冷房器具でアロマの効果を利用してみましょう。
4. <その2>爽やかな香りでスッキリ!アロマを使った冷却湿布
冷水の入った洗面器に、エッセンシャルオイルを入れてタオルを浸します。
水を絞ったタオルを、アロマの冷湿布として使用することができます。
<必要なもの>
・エッセンシャルオイル(1滴)
・タオル
・洗面器
・冷水(タオルが浸かる程度)
<ポイントと注意点>
・エッセンシャルオイルは刺激の強いものがあります。アイマスクとして使用しないようにしましょう。(皮膚の弱い部分などは避けるようにしましょう)
・冷湿布を首回りに当てると、冷湿布の効果と香りを楽しむことができます。
5. <その3>体をクールダウンさせよう!ひんやりアロマジェル
ひんやり冷たいジェルと、エッセンシャルオイルを混ぜるだけの簡単なアイテムです。
日焼け後や、体が熱く感じる時などに使用すると、熱を鎮静することができます。
ジェルには、冷却効果のあるペパーミントの香りがおすすめです。
<必要なもの>
・エッセンシャルオイル(4滴)
・ジェル
<ポイントと注意点>
・保存は冷蔵庫で行い、2週間を目安に使用しましょう。
・ジェルは直接肌に触れるものです。使用する容器は清潔なものにしましょう。
・肌に炎症がある場合は使用を避けましょう。
・ジェルはアロマ販売店や、オンラインショップなどで購入できます。
6. <その4>アロマバスで全身メンテナンス
冷房環境で生活をしていると、熱い季節でも体は冷えています。
アロマを使ったバスタイムで冷えた体を温めて、セルフメンテナンスをしましょう。
<必要なもの>
・エッセンシャルオイル(3〜5滴)
・バスソルト(30g)もしくは牛乳(50ml)
<作り方>
バスソルトもしくは牛乳を、エッセンシャルオイルと合わせるだけ
皮膚への負担がないように、必ずお風呂用のアロマを作りましょう。
<手順>
①お風呂用のアロマを準備する
②浴槽にぬるめのお湯を入れる
③①のアロマを浴槽へ入れる
④15〜20分程、ゆっくりとお風呂に浸かる
⑤オイルなどが気になる場合はシャワーで洗い流す
<ポイントと注意点>
・エッセンシャルオイルを直接お風呂に入れないようにしましょう。(皮膚の炎症などを起こす可能性があります)
・浴槽のお湯はぬるめにする(長めに浸かることができる温度)
・温度やお風呂に浸かる時間は長すぎないように注意しましょう
・入浴は食後1時間以降、入浴後は30分休憩をとりましょう
7. <その5>部屋中に香りが広がる、アロマルームスプレー
さっと吹きかけるだけで、すぐに香りが広がるアロマの定番アイテムです。
アロマの効果を利用して、部屋のクールダウンを始めましょう。
<必要なもの>
・エッセンシャルオイル 10滴
・エタノール 5ml
・精製水(水道水でもOK) 45ml
・清潔な空のボトル(口がスプレータイプのもの)
<手順>
① エッセンシャルオイル(10滴)とエタノール(5ml)を容器に入れて混ぜ合わせます。
② ①の瓶に精製水(45ml)を加えます。
<ポイントと注意点>
・液体が変質しないために、遮光性のボトルがおすすめです。
・エッセンシャルオイルは混ぜて使用できます。合計で10滴になるように、好みの香りをブレンドして楽しみましょう。
8. エッセンシャルオイルを使用する際の注意事項
・ご使用のエッセンシャルオイルで皮膚や体の異常を感じた場合は、直ちに使用をやめましょう。
・エッセンシャルオイルは原液のため、濃度が高いエキスです。直接皮膚に触れないようにしましょう。
・基本的にエッセンシャルオイルは飲用できません。
・妊娠中のエッセンシャルオイルの使用には注意が必要です。医師へ相談のもと、使用可能なオイルを確認しましょう。
・柑橘系のエッセンシャルオイルの使用には注意が必要です。皮膚についた状態で紫外線を浴びると「光毒性」という、皮膚がダメージを受ける可能性があります。
9. まとめ 〜アロマの香りで、快適な夏を過ごしましょう〜
アロマには、生活に少しの工夫を加えるだけでクールダウン効果があります。
とはいえ、熱中症対策には冷房器具の使用が必要です。適度に、体温や室温の調節をしましょう。
また、アロマの香りにはリフレッシュやストレス解消など、メンタル面での効果もあります。
不快感を感じやすい夏の季節、アロマの香りを使ったクールダウンで快適に過ごしましょう。